引越しは、計画的に準備を進めることで、当日の混乱を防ぎ、スムーズに作業を完了することができます。「直前になってバタバタしないためのポイント」を押さえ、無駄なく引越しを進めましょう。
① 引越しの1ヶ月前から荷造りを徐々にスタートさせる
引越し前日や当日に一気に荷造りをしようとすると、荷物の整理が間に合わず、必要なものを紛失したり、作業がスムーズに進まなくなるリスクがあります。そのため、最低でも1か月前から計画的に荷造りを始めることが理想的です。
荷造りを段階的に進めることで、当日の負担を軽減し、引越し後の荷解きもスムーズになります。以下のポイントを意識して、効率的に進めましょう。
使用頻度の低いものから梱包する
まずは、普段あまり使わないものから荷造りを始めるのが基本です。以下のようなアイテムは、引越しの1か月前から順次梱包しても問題ありません。
- シーズンオフの衣類(冬の引越しなら夏服、夏の引越しなら冬服)
- 本や雑誌、DVDなどの娯楽用品
- 趣味の道具(キャンプ用品、スポーツ用品など)
- ストックしている日用品(洗剤、トイレットペーパー、未開封のシャンプーなど)
普段使わないものから荷造りしていくことで、生活に支障を出さずに準備を進めることができます。
1週間以内に使うものは最後に梱包する
引越し直前まで必要なものを早く梱包してしまうと、後で取り出す手間がかかってしまいます。頻繁に使うアイテムは最後まで残し、引越し前日または当日に梱包するのがベストです。
【最後まで残しておくべきもの】
- 洗面用具(歯ブラシ、洗顔料、化粧品など)
- 最低限の衣類(1週間分の着替え)
- 食器類(最低限のお皿やコップ、カトラリー)
- 調理道具(フライパンや鍋などの基本的なもの)
- スマホやパソコンの充電器
- 貴重品(財布、通帳、身分証明書など)
これらのアイテムは、引越し当日に手荷物として持ち運ぶようにするのが理想です。
必要最低限の荷物だけを手元に残し、徐々にまとめていく
引越しの準備が進むにつれて、できるだけ生活に必要なものだけを手元に残し、その他の荷物をどんどん梱包していくのがポイントです。
- 「あと数日間で本当に必要なものは何か?」を考えながら、徐々に荷物を減らしていく。
- 引越しの3~5日前には、ほとんどの荷物を梱包し終えている状態にする。
- 最終的には、旅行に行くような感覚で「1週間分の荷物+貴重品+必需品」だけを残しておく。
こうすることで、引越し直前になって慌てることなく、効率的に荷造りを進めることができます。また、荷物を減らすことで、引越し当日の作業もスムーズになり、新居での荷解きの負担も軽減できます。
② 必要な梱包資材をそろえる
スムーズな引越しを実現するためには、事前に適切な梱包資材を準備しておくことが不可欠です。荷造りを進める中で、「ダンボールが足りない」「適切な緩衝材がなくて割れ物を守れない」といった状況にならないよう、早めに必要な梱包資材を揃えておきましょう。
また、引越し業者によってはダンボールやガムテープなどを無料提供している場合もあるため、契約時に確認しておくとコストを抑えることができます。
ダンボール(大小サイズを用意)
引越しにおいて最も重要な梱包資材がダンボールです。適切なサイズのダンボールを準備することで、荷物を効率よく収納でき、運搬時の破損リスクを減らすことができます。
ダンボールの適切な使い分け
- 大きめのダンボール(40L~60L) → 衣類・寝具・軽いもの
- 中サイズのダンボール(30L~40L) → 食器や雑貨類
- 小さめのダンボール(20L~30L) → 本や調味料、重量のあるアイテム
- 大きすぎるダンボールに重いものを詰めると、持ち運びが大変になり破損リスクが高まるため注意が必要です。
多くの引越し業者では、無料または有料でダンボールや梱包資材を提供していることがあります。業者によってサービス内容が異なるため、事前に確認しておくとコストを抑えられます
ガムテープ(布製が丈夫でおすすめ)
ダンボールをしっかりと封をするために、粘着力が強く、耐久性のある布製ガムテープを使用すると安心です。特に、以下のポイントを意識すると作業がスムーズに進みます。
- 透明テープよりも布製・クラフトテープの方が強度が高い
- 色付きのガムテープを使い、箱ごとに分類するとわかりやすい(例:「キッチン=青」「衣類=赤」)
荷解きをスムーズにするために、ガムテープカッターも一緒に用意すると便利です。
プチプチ(気泡緩衝材):割れ物や精密機器の保護
食器やガラス製品、精密機器など、壊れやすいものを梱包する際には、プチプチ(気泡緩衝材)を活用し、衝撃を吸収することで破損を防ぎます。
- グラスや食器は個別に包む(新聞紙やタオルと組み合わせて補強)
- 精密機器(パソコンやカメラなど)は、箱の隙間にしっかり詰める
- 額縁や鏡はプチプチで包み、「割れ物注意」と明記する
プチプチがない場合は、新聞紙やタオルを代用するのも有効です。
新聞紙・タオル類(食器やガラス製品の梱包用)
プチプチが足りない場合や、コストを抑えたい場合は、新聞紙や不要なタオル・衣類を緩衝材として活用するのもおすすめです。
- お皿を1枚ずつ新聞紙で包み、ダンボールの中で重ならないように立てて収納
- グラスやワイングラスは新聞紙+タオルで保護し、倒れないように配置
- 鍋やフライパンの間にキッチンペーパーやタオルを挟み、傷がつかないようにする
環境に優しく、コストを抑えながら荷物を安全に運べるメリットがあります。
注意書きを記入しておくと、業者が慎重に扱ってくれるため、安全性が高まります。
③「必要なもの」「不必要なもの」の整理と仕分け
引越しは、家の中を整理する絶好の機会です。引越し先に不要なものを持ち込まないためにも、荷造りの前に「必要なもの」と「処分するもの」をしっかり仕分けることが重要です。
仕分けのポイント
- 1年以上使っていないものは処分を検討する
- 壊れているものや使えないものは潔く処分
- 引越し先の間取りに合わない家具や家電は売却・譲渡する
不要なものを処分することで、引越しの荷物を減らし、作業効率をアップさせるだけでなく、引越し費用の節約にもつながります。
④ ラベルを活用し、中身や収納場所を明記しておく
ダンボールに「台所用品」「衣類」「書籍」などと記載しておくことで、新居で荷解きをするときに、どこに運ぶべきかが一目でわかり、作業がスムーズに進みます。
ラベリングのポイント
- 部屋ごとに色分けしてラベルを作成(例:「キッチン=赤」「リビング=青」)
- ダンボールの4面に同じ内容を記載し、どこからでも識別しやすくする
- 「すぐ使うもの」にはマークをつけて優先的に開封
ラベルを活用することで、荷解きの手間が大幅に軽減され、引越し後の整理もスムーズになります。
⑤ 引越し当日の手順、荷物を運び出す順番を決めておく
引越し当日は、作業を効率的に進めるために、荷物の運び出し順をあらかじめ決めておくとスムーズです。
運び出しの順番の基本ルール
- 大型家具・家電を先に運び出す(冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファなど)
- 中型家具・ダンボールを順次搬出する
- 最後に貴重品やすぐに使う日用品を持ち出す
また、引越し当日に必要なもの(貴重品・契約書類・掃除道具など)は別にまとめ、手荷物として持ち運ぶようにしましょう。
まとめ|効率的な引越し準備でスムーズな作業を実現しよう
引越し準備を効率的に進めるためには、計画的な荷造りと、適切な梱包資材の準備が不可欠です。また、不要な荷物の整理やラベリングを活用することで、新居での荷解き作業もスムーズになります。
- 1か月前から余裕をもって荷造りを開始する
- 梱包資材を早めに準備し、荷造りをスムーズに進める
- 「必要なもの」「不要なもの」を仕分けし、荷物量を減らす
- ラベルを活用して、荷解きを効率化する
- 荷物の運び出し順を決め、当日の作業をスムーズにする
事前の準備をしっかり行い、引越し当日に慌てることなく、新生活のスタートを迎えましょう!






