4月は新年度のスタートで大混雑する繁忙期となり、引越し料金が高騰しやすいのが特徴です。3月にピークを迎えた需要が4月上旬まで継続するため、希望日時に業者の空きがなくなる可能性もあります。
5月以降は少し落ち着く傾向がありますが、梅雨時期に差しかかる6月は雨で作業がしにくくなる点に注意が必要です。
春の引越しの特徴と注意点
1. 予約競争が激しい：4月は早めの見積もり依頼がマスト
春は1年の中で最も引越し需要が高まる時期であり、特に4月は新年度のスタートに伴い、多くの人が引越しをするため、予約がすぐに埋まってしまいます。 人気の日程（週末や大安）は早い段階で予約が埋まるため、希望する日時で引越しをしたい場合は、遅くとも2〜3ヶ月前から見積もりを依頼し、早めに予約を確定させることが重要です。
また、3月下旬〜4月上旬は特に業者の手配が難しくなるため、日程に柔軟性を持たせる（平日を選ぶ、フリー便を活用するなど）と、予約しやすくなる可能性があります。
対策ポイント
- 2〜3ヶ月前には見積もりを依頼し、早めに予約を確定させる
- 週末・月末・大安を避け、平日や仏滅を狙う
- フリー便（業者のスケジュールに合わせるプラン）を活用する
特に3月下旬〜4月上旬の引越しを希望する場合は、直前の予約では業者が確保できない可能性があるため、早めの計画が必須です。
2. 費用が上がりやすい：繁忙期特別料金の設定がある業者も
引越し業者の料金は、繁忙期と閑散期で大きく異なるのが特徴です。3月〜4月は需要の急増により、通常期の1.5倍〜2倍以上の料金がかかることも珍しくはありません。
対策ポイント
- 複数の業者から相見積もりを取り、料金を比較する
- 5月以降にずらすと料金が安くなる可能性が高い
- 荷物を減らして単身プランやコンパクトなプランを選ぶ
また、多くの業者では「繁忙期特別料金」や「ハイシーズン料金」が設定されることがあり、通常期よりも値上がりする傾向があります。そのため、料金を抑えたい場合は5月以降にずらす、またはオフピーク（平日午後やフリー便）を選択するなどの工夫が必要です。
さらに、業者によってはキャンセル料の条件が通常期と異なることもあるため、予約時にしっかり確認しておきましょう。
3. 気温の変化に注意：春は寒暖差が大きく、体調管理が必要
3月〜5月の春は、日によって気温が大きく変化するため、引越し作業時の体調管理が重要です。3月はまだ肌寒い日が多い一方で、5月には初夏の陽気になることもあり、気温に適した服装や準備が必要になります。
対策ポイント
- 3月は防寒対策をしっかりして、長時間の作業でも冷えない服装を準備
- 5月は汗をかく可能性があるため、着替えを用意しておくと安心
- 春は花粉の飛散が多いので、花粉症の人はマスクやゴーグルを用意する
春は花粉シーズンでもあるため、窓を開けて作業する際は、荷物に花粉が付かないよう注意することも大切です。
春の引越しの相場目安
春は引越しの一番の繁忙期にあたります。そのため、3月、4月が一年で一番高額になる傾向があります。この時期に引越しを予定されている方は、この記事内の「賢く節約！狙った時期に引越し費用を安くする4つのコツ」も是非参考にしてください。
単身者向けの引越し料金相場
| ～15km未満 （同都道府県程度） | ～50km未満 （同都道府県程度） | ～200km未満 （同一地方程度） | |
|---|---|---|---|
| 3月 | 73,000円 | 93,000円 | 130,000円 |
| 4月 | 69,000円 | 87,000円 | 109,000円 |
| 5月 | 35,000円 | 38,000円 | 47,000円 |
ファミリー向けの引越し料金相場
| ～15km未満 （同都道府県程度） | ～50km未満 （同都道府県程度） | ～200km未満 （同一地方程度） | |
|---|---|---|---|
| 3月 | 130,000円 | 187,000円 | 260,000円 |
| 4月 | 113,000円 | 173,000円 | 246,000円 |
| 5月 | 76,000円 | 96,000円 | 143,000円 |
※引越しの見積もりは積載量や移動の距離によって変わります。さらに、見積もりをとる時期や各社それぞれ開催しているキャンペーンなどで条件が大きく変わってきます。そのため上記はあくまで参考値となります。詳細は業者に直接お問合せください。
3月、4月の引越し料金を少しでも安くするコツ
春は新生活を始める人が多く、特に3月・4月は引越し業界の繁忙期となるため、料金が高騰しがちです。しかし、工夫次第でコストを抑えることが可能です。以下のポイントを活用して、少しでも安く引越しをする方法を紹介します。
1. オフピークの日時を狙う
春の引越しシーズンにおいて、費用を抑えるためには、オフピークの日時を狙うことが重要です。特に、土日や月末は多くの人が引越しを希望するため、料金が高騰しやすい傾向があります。そのため、可能であれば、平日の中旬（特に火曜・水曜・木曜）を選ぶと、比較的安く引越しができる可能性が高まります。
また、時間帯によっても料金に差が出ることがあり、午前中の引越しは人気が集中するため、午後の時間帯や「フリー便」（業者のスケジュールに合わせて時間を決めるプラン）を活用することで、コストを抑えられることがあります。
特に、フリー便は業者側の空き時間を活用するため、通常よりも割安になるケースが多く、お得に引越しをしたい方にはおすすめです。
ポイント
- 平日や月末を避ける
→可能なら平日の中旬（特に火曜・水曜・木曜）に引越すと比較的安くなります。 - 時間帯を調整する。
→午前中の引越しは人気が高いため、午後やフリー便（業者のスケジュールに合わせるプラン）を選ぶと料金が安くなる可能性があります。
2. 複数の引越し業者から見積もりを取る
引越し費用をできるだけ抑えるためには、複数の引越し業者から見積もりを取ることが重要です。特に、3〜5社程度の業者に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較することで、最適なプランを見つけやすくなります。 料金の違いだけでなく、オプションサービスや追加料金の有無も確認し、自分に合った業者を選ぶことがポイントです。
また、引越し一括見積もりサイトを活用するのも効果的な方法です。このサービスを利用すれば、一度の入力で複数の業者から見積もりを取得でき、効率的に比較ができます。さらに、他社の見積もりをもとに交渉を進めることで、費用を抑えられる可能性もあるため、積極的に活用するとよいでしょう。
ポイント
- 相見積もりをする
→ 3〜5社程度の業者から見積もりを取り、料金を比較することで最適なプランを見つけられます。
- 一括見積もりサイトを活用する
→ 引越し一括見積もりサービスを利用すると、複数の業者から同時に見積もりが取れ、交渉材料になります。
地域密着型の引越し業者に依頼する
引越し業者を選ぶ際には、大手業者だけでなく、地域密着型の引越し業者に依頼するのも一つの方法です。地域密着型の業者は、大手に比べて広告費や運営コストが抑えられているため、比較的リーズナブルな料金でサービスを提供していることが多く、特に近距離の引越しではコストを抑えやすくなります。
また、地域に根付いた業者ならではの柔軟な対応や親身なサービスを受けられる場合も多く、細かい要望にも応じてもらいやすいのがメリットです。さらに、大手では追加料金が発生しやすいオプション（荷造り補助や家具の設置など）が無料または低コストで提供されることもあるため、事前にサービス内容を確認し、自分の引越しに適した業者を選ぶとよいでしょう
ポイント
- 大手よりもリーズナブルな料金設定になりやすい
→同じサービス内容でも大手よりお得に引越しできる可能性がある
- 柔軟な対応と親身なサービスが受けられ
→地域の特性や道路事情に精通しているため、スムーズな引越しが期待できる
まとめ
春は1年で最も引越しの需要が高まるシーズンで、特に3月下旬から4月上旬は予約が集中し、費用も高騰します。そのため、早めの見積もり依頼と日程調整が重要です。平日の中旬や午後の時間帯を選ぶことで、コストを抑えやすくなります。
また、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービスを比較することも大切です。一括見積もりサイトを活用すれば、効率的に業者選びができます。さらに、地域密着型の引越し業者を検討すると、大手よりもリーズナブルで柔軟な対応を受けられる可能性があります。
春の引越しは計画的に準備を進めることで、費用を抑えつつスムーズに進めることが可能です。早めの行動と工夫を取り入れ、お得で快適な引越しを実現しましょう。
