近距離の引越しは、移動距離が短いため「費用が安く抑えられる」と考えがちですが、荷物の量や依頼するサービス内容によって、意外と費用がかかることもあります。
特に、1km~50km程度の近距離では、単身引越し・ファミリー引越し・大型家具のみの運搬など、さまざまなプランが選べるため、最適な方法を見極めることが重要です。
本記事では、近距離引越しのお見積もりの相場や、おすすめのプラン、コストを抑えるポイントについて詳しく解説します。
最適なプランを選び、スムーズでお得な引越しを実現しましょう!
1km〜50kmまで!近距離での引越し見積もりの相場

それでは、ここからは近距離の引越しに関するお見積りの相場を、距離ごとに比較していきます。時期や、引越しの荷物の量など各条件によってお見積りは大きく変わってくるため、必ず事前に業者へ確認をしましょう。
超近距離!1km以内の引越しのお見積もりの相場
1km以内の超近距離の引越しは、移動距離が短いため、費用が安く抑えられるケースが多いですが、依頼するサービス内容や荷物の量によって相場は変動します。
特に、「大型家具・家電だけを運びたい」「トラック1台分の荷物を運びたい」など、引越しの規模によって最適なプランが異なるため、事前に相場を把握しておくことが大切です。
一般的に、1km以内の引越しでは、単身の場合は1~3万円代、ファミリー世帯なら3~7万円程度が相場となります。
また、大型家具・家電のみを運ぶ場合は5,000円~2万円程度で対応可能なプランもあります。
単身者の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 15,000円〜26,400円 |
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繁忙期 | 21,000円〜37,400円 |
ファミリー層の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 34,500円〜62,700円 |
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繁忙期 | 53,000円〜73,000円 |
※引越しの荷物や時期によってお見積りの金額は大きく変動する可能性があるため、具体的な価格は各会社にお問い合わせください。
1km〜15km以内の引越しのお見積もりの相場
移動距離が短いため長距離引越しよりも費用を抑えやすいですが、荷物の量や引越しの時期によって費用が変動します。特に、3〜4月の繁忙期は通常期よりも料金が高くなる傾向があるため、事前に相場を把握しておくことが大切です。
単身引越しの場合、通常期は27,000円〜32,400円、繁忙期は35,400円〜44,000円が相場です。ファミリー層では、通常期は60,000円〜74,500円、繁忙期は85,000円〜100,000円と、荷物の量や作業内容に応じて料金が上がる傾向にあります。
単身者の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 27,000円〜32,400円 |
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繁忙期 | 35,400円〜44,000円 |
ファミリー層の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 60,000円〜74,500円 |
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繁忙期 | 85,000円〜100,000円 |
※引越しの荷物や時期によってお見積りの金額は大きく変動する可能性があるため、具体的な価格は各会社にお問い合わせください
50km程度の引越し見積もりの相場
50km程度の引越しは、市内・隣接市内の移動が中心となる近距離引越しの範囲ですが、移動距離が長くなる分、当然ながら料金が高くなる傾向があります。
また、荷物の量やオプションサービスの利用によっても費用が変動するため、最適なプランを選びながらコストを抑える工夫が必要です
単身者の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 37,956円〜53,857円 |
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繁忙期 | 47,900円〜80,000円 |
ファミリー層の引越しのお見積もりの目安
通常期 | 90,000円〜150,000円 |
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繁忙期 | 135,000円〜24,000円 |
※引越しの荷物や時期によってお見積りの金額は大きく変動する可能性があるため、具体的な価格は各会社にお問い合わせください
近距離の引越しに対応してくれるおすすめの引っ越しサービス4選
近距離の引越しの場合、大手よりも地元密着型の引越し業者がおすすめです。
なぜなら、地域密着の場合は地元ならではの細かい道なども知っているので、ナビだけに頼らないベストな引っ越しが可能だからです。
大手の引越し業者では長距離対応ゆえに大型トラックも多いため、小さな引っ越しや小回りを必要とする引っ越しには、域密着型の引越し業者のほうが引越しがスムーズに進みます。
ここからは、コストを抑えながら安心して利用できる、近距離の引越しにおすすめの業者を4社厳選してご紹介します。
引越しをスムーズに進めるために、自分にぴったりの業者を見つけましょう!
引越し業者 | プラン | 特徴 |
---|---|---|
カルガモ引越センター | コガモ便格安軽トラ引越し便 | コガモ便は、荷物は1トン分(積載スペース横幅175cm×奥行175cm×高さ210cmサイズ) 軽トラ便の積載スペースは、横幅100cm×奥行150cm×高さ110cmサイズ 単身者や家具、家電のみの引越しにおすすめのプラン |
日通 | 単身パック当日便 | 荷物の量が少なく(一人分程度)、引越し距離が短い方におすすめのプラン。引越し作業は半日で終了 |
ヤマト | らくらく家財宅急便 | ベッドや冷蔵庫など、家具や家電を運びたい方に1点からお申し込みできるサービス。 近距離で大型の家財のみだけ依頼することが可能 |
アーク引越センター | ミニ引越しプラン | 1R〜1LDK規模の少ない家財量で比較的近距離移動のお引越しを対象としたプラン |
カルガモ引越しセンター
コガモ便は、荷物は1トン分(積載スペース横幅175cm×奥行175cm×高さ210cmサイズ軽トラ便の積載スペースは、横幅100cm×奥行150cm×高さ110cmサイズまで搬送が可能。単身者や家具、家電のみの引越しにおすすめのプラン。
カルガモ引越しセンターは地域密着型なので、同県内や同市内などの近距離の引越しに大変おすすめの引越し業者です。
日通
移動距離は車で30分前後(作業開始から4時間以内に終了する引越し)で、単身の1R~2DK(目安)にお住まいの方が対象のプラン
スタッフによる現住所から新居までの引越し作業が可能で、小物の荷造り、新居での箱開けは対象外です。
ヤマト
引越先が近距離なので、ある程度自分で荷物を運送することが可能な方、大型の家財や家電などだけお願いしたいという方、単身者などの荷物が少ない方向けのおすすめのプラン。
スタッフが梱包し、自宅の中からスタッフ2名が荷物を運搬してくれるので、一人では運びきれない荷物もお任せすることができます。
アーク引越センター
大型家具・家電の荷造りから運び込み、家具の配置まで、一般的な引っ越し作業が可能。旧居での小物の荷造りや、新居での荷ほどきは自分で行う必要あり。
1R〜1LDK規模の少ない家財量で比較的近距離移動のお引越しを対象としたプランなので、単身者におすすめ。
1km以内の超近距離!コスパを抑えるお得な方法を解説!

大型家具だけ業者にお任せ!小物は自力運搬で費用ダウン
近距離の引越しでは、業者に全てを任せるよりも、大型家具・家電のみを依頼し、小物は自分で運ぶことでコストを抑えられます。冷蔵庫や洗濯機などの重量物は引越し業者の「単身プラン」や「家具家電プラン」を活用し、安全に運搬しましょう。
一方で、衣類や書籍、食器などの小物は自家用車や手持ちで運ぶことで、トラックのサイズを縮小し、費用を抑えることができます。
平日&フリー便を活用!時間帯を工夫して安く抑える
近距離の引越しは、平日の昼間が最も安くなる傾向があります。
特に、引越し業者の「フリー便」を活用すれば、指定した時間帯ではなく業者のスケジュールに合わせることで、通常より安い価格で依頼が可能。
「平日・フリー便・午後便」の組み合わせは、予約が空いている時間帯を利用するため、割引率が高くなることが多いのでおすすめです。
不用品を早めに処分して、トラックサイズを最小限に
不要な家具や家電を事前に処分することで、運搬費を節約できます。特に近距離引越しでは、トラックのサイズや積載量によって費用が変動するため、荷物を減らすことが直接的なコストダウンにつながるポイントです。
不用品は「自治体の粗大ごみ回収」「リサイクルショップへの売却」「フリマアプリの活用」などで早めに手放しましょう。
ダンボールや梱包資材を安く&効率的にゲット
引越し業者から購入すると梱包資材の費用が割高になることもあります。近距離の引越しなら、ダンボールや緩衝材をできるだけ無料もしくは安く調達するのがコツです。
おすすめの入手方法:
- スーパーやドラッグストアで無料ダンボールをもらう
- 100円ショップで梱包資材を購入
- 通販の空き箱を活用
引越しが決まったら少しづつ、事前に準備しておくと良いでしょう。
レンタカー+友人の手助けで超低コスト引越し
1km以内の超近距離なら、レンタカーを借りて友人の協力を得ることで、業者を使わずに引越しを完結させることも可能です。
特に、軽トラックやワンボックスカーを利用すれば、大型家具や家電の運搬ができ、コストを大幅にカットできます。
ただし、自分たちで運ぶ場合は壁や床の養生、家具の固定、冷蔵庫の搬入出に十分注意しましょう。
大型家具だけ近距離で引越しする際の3つのコツ

①「単品プラン」や「大型家財限定プラン」を利用する
大型家具のみの引越しには、引越し業者の「単品プラン」や「大型家財限定プラン」を活用するのが最適です。
例えば、冷蔵庫や洗濯機、ソファなどの運搬に特化したサービスなら、通常の引越しプランよりも安く、安全に運んでもらえます。
② 運搬の際の作業条件を事前に確認する
一部の大型家電や、家具だけを業者に依頼する際は、以下のポイントを確認することでスムーズな引越しが可能になります。
- エレベーターの有無(階段作業があると追加料金が発生する可能性あり)
- 家具や家電のサイズと搬入経路(ドアの幅や廊下の広さをチェック)
- 駐車スペースの確保(近距離でもトラックを停める場所が必要)
事前に確認し、見積もり時に詳細を伝えておくと、当日の作業がスムーズになります。
③ レンタカーサービスや宅配便との比較してみる
大型家具や家電の単品運搬では、引越し業者以外にも、レンタカーや宅配便の活用が選択肢になります。
- レンタカー → 費用を抑えられるが、運搬の手間とリスクが増える
- 引越し業者 → 安心・安全に運べるが、費用はやや高め
- 宅配業者(家財宅急便など) → サイズ制限はあるが、コスト面で魅力的
どの方法が最適かを比較しながら、自分に合ったプランを選びましょう!
近距離引越しのメリット・デメリット

近距離引越しのメリット
ここでは、近距離引越しのメリットについて解説を行います。
費用を抑えやすい
近距離の引越しは、長距離引越しと比べて移動距離が短いため、運搬費用を抑えやすいのが特徴です。
特に、単身者や荷物の少ない引越しでは、レンタカーや軽トラック便を活用することで、さらにコストを削減できます。
また、引越し業者を利用する場合でも、「時間指定なし」「午後便」「フリー便」などを選択することで、より安く依頼可能です。
複数回往復しやすい
長距離の引越しでは一度で運びきる必要がありますが、近距離なら自家用車や軽トラックを使って数回に分けて荷物を運ぶことができます。
そのため、引越し当日のスケジュールに余裕が生まれ、時間に追われることなく作業を進められるのがメリットです。特に荷物の仕分けをしながら、必要なものだけを先に新居へ運ぶといった柔軟な対応が可能です。
物件や地域に精通しやすい
近距離での引越しの場合、新居のエリアが現在の住まいと同じ、もしくは近隣のため、環境の変化に戸惑うことが少ないのも魅力です。
生活圏が変わらないため、日常で使用するスーパー・病院・銀行・交通機関などの利用に慣れているので、新居での生活もストレスなくスタートできるでしょう。
距離が近いこともあり、入居前に採寸や家具の配置を考えるために、気軽に何度も内覧ができます。新生活の準備がしやすく、ストレスなく引越しできる点は、近距離引越しの大きなメリットですね。
近距離引越しのデメリット
次に、近距離における引越しのデメリットを解説します。
引越し準備を軽視しがち
近距離だからといって、準備を後回しにしてしまうと思った以上に作業が大変になることがあります。
「距離が近いからいつでも運べる」と考えてしまい、荷造りをギリギリまでしないと、当日になって予想以上に時間がかかり、業者とのスケジュール調整に影響が出ることも。
事前にしっかりと計画を立て、荷物の整理・梱包を進めておくことが重要です。
大型家具を自力で運ぼうとして失敗しやすい
費用を抑えるために冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなどの大型家具を自力で運ぼうとして、失敗するケースも少なくありません。特に以下のようなリスクがあるため、慎重に判断する必要があります。
- 家具や家電を無理に動かして壁や床に傷をつける
- 階段や狭い通路で詰まってしまい、運搬が困難になる
- 腰を痛める・手を挟むなどのケガのリスクがある
特に重さ50kg以上の家電(冷蔵庫・ドラム式洗濯機など)は、業者に依頼するのが安全です。
近距離でも荷物量が多いと費用が下がらないことがある
「近距離だから安く済むはず」と思っていても、荷物の量が多いと結果的に引越しの費用が高くつく可能性もあります。
主な原因としては、大型家具・家電が多く、トラックのサイズが大きくなることや、作業スタッフの人数が必要になり追加で費用が発生する可能性があります。(特に、エレベーターなしの物件では追加料金が発生することがある)
近距離でも、荷物量によってはコストを抑えられないこともあるため、事前に見積もりを取って、最適なプランを選ぶことが重要です。
近距離で引越しする際の注意点|トラブルを避けるコツ

近距離だからといって油断していると、思わぬトラブルに遭遇することも。スムーズに引越しを進めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
① 荷造りを後回しにしない
「近距離だから、荷物は当日に運べばいい」と思っていると、意外と時間がかかってしまうことがあります。特に、食器や衣類、本などの小物類は、当日になって詰めると手間がかかり、時間が足りなくなる原因に。
このようなトラブル回避するためには
- 遅くとも引越しの2週間前くらいから荷造りを始める
- 当日すぐに使うもの(貴重品・衣類・生活用品)は別にまとめておく
- 冷蔵庫の中身は事前に整理し、前日までに空にする
当日のバタバタを防ぐためにも、荷造りは計画的に進めましょう。
② エレベーター・階段の使用ルールを確認する
マンションやアパートでの引越しでは、エレベーターの使用時間やルールを事前に確認しておくことが重要です。
特に、大型家具・家電を運ぶ際に「エレベーターの養生(保護シート)」が必要な場合や、管理人に事前申請が必要な場合もあります。
引越しの際に傷つけてしまった箇所の修理費を請求されてしまうようなことも珍しくはありません。そのようなことが起こらないためにも、
- エレベーターの使用制限がないか事前に管理会社・大家に確認する
- 階段作業が必要な場合は、引越し業者に事前に伝える(追加料金がかかることも)
- 近隣住民に配慮し、共用部分を汚さないよう注意する
エレベーターが使えないと、想定以上の時間と労力がかかることもあるため、早めに確認しておきましょう。
③ 道路状況や駐車スペースを把握する
引越し当日、トラックをどこに停めるかを事前に決めておかないと、スムーズな作業ができなくなる可能性があります。特に、駐車禁止エリアや狭い道に面した物件では、事前の確認が必須です。
引越し当日は、 駐車スペースの確保が必要かどうか、事前に管理会社や大家に相談し、もし引越し当日に駐車スペースがない場合は、その旨を業者に伝えておきましょう。
もし、自分で引越しを行う場合は、近隣のコインパーキングを確認しておくのがおすすめ。
他、都市部ではトラックの停車時間や場所に制限があることが多いため、事前に調査しておくと安心です。
④ ライフラインの手続きもしっかり確認する
「近距離だからすぐ住める」と思いがちですが、電気・ガス・水道・インターネットなどのライフラインの開通手続きを忘れると、引越し当日から生活ができないことも。
特に、ガスの開栓は立ち会いが必要な場合があるため、事前に予約を入れておくことが重要です。
当日「水が出ない!」「ガスが使えない!」というトラブルを避けるためにも、ライフラインの手続きは事前にしっかり確認しましょう。
⑤ 追加費用の有無を事前にチェック
「近距離だから安いはず」と思っていたら、意外な追加料金が発生して予算オーバーになってしまうこともあります。特に、階段作業・エレベーターなし・駐車スペースの確保が難しい場合は、追加料金がかかる可能性があるため注意が必要です。
そのようなトラブルを避けるためにも、見積もり時には「追加費用が発生する条件」を確認し、業者には荷物の量を正確に伝え、適切なトラックサイズを選ぶことが重要です。
引越し業者によっては、「見積もりに含まれていない追加作業」が発生すると、料金が高くなることがあるため、「作業員追加」や「時間延長」などの費用についても些細なことでも事前に確認をしておくと安心です。
よくある質問:近距離の引越しQ&A

まとめ:近距離引越しを成功させよう
近距離の引越しは、移動距離が短いため手軽に思えますが、事前の準備や計画を怠ると、想定以上に時間やコストがかかることがあります。
スムーズに引越しを進めるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
近距離の引越しでも、準備不足がトラブルの原因になることもあるため、事前の計画と確認が重要です。また、費用を抑えたい場合は、平日やフリー便の活用、不用品処分などの工夫をすることで、コスト削減も可能です。
近距離だからこそ、効率よくスムーズに引越しを進め、新生活を快適にスタートさせましょう!