引越しの際、多くの方が頭を悩ませるのが不用品の処分です。正しい不用品の処分方法や適切な業者を知らないと、高額な料金を請求されたり、思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
本記事では、不用品回収の相場やおすすめ業者、さらにおすすめの業者などをわかりやすく解説します。コストを抑えながらスムーズに引越しを進めるためのポイントを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
不用品を効率よく処分して、引越しを気持ちよくスタートさせましょう!
不用品回収もしてくれる引越し業者の相場は?
引越し業者の費用相場は、荷物量や地域に応じて約30,000円~80,000円が一般的です。不用品回収サービスの追加料金は、多くの場合10,000円~50,000円程度となります。
冷蔵庫や洗濯機といった大型家電を引き取ってもらう場合、一品ごとに3,000円~8,000円などと、品物によって金額が決まっていることもあります。
繁忙期(3~4月)は、通常期(5~2月)に比べて料金が1.5~2倍になることが一般的です。特に不用品回収サービス付きプランを利用する場合は、需要が高まり予約が取りにくくなることもあります。できれば引越しの繁忙期を避けるか、早めに見積もりを取って契約を済ませることをおすすめします。
いずれにせよ、不用品の対応範囲や金額に関しては時期や各業者によって基準が異なるため、気になる業者に相見積もりを取って価格や条件を比較するようにしましょう。自分の状況に合わせてプランを選び、納得のいく引越しを実現させることが大切です。
不用品回収もしてくれる引越し業者はどこ?大手引越し業者を比較!
引越し業者 | 買取 | 回収 | 不用品の回収費用 | 回収可能な不用品 |
---|---|---|---|---|
カルガモ引越センター | あり | あり | 要見積もり | ブランド品、家具家電、お酒など25品目以上 |
サカイ引越センター | あり (一部地域のみ、グループ会社の郵送サービスあり) | あり (一部地域のみ) | 要見積もり | ブランド品、金券、チケットなど(グループ会社対応) |
アップル引越センター | あり | あり | 要見積もり | 家庭で使用されていた家具家電全て(買取) |
ファミリー引越しセンター | 要問い合わせ | あり | 要見積もり | 要問合せ |
アリさんマークの引越社 | 要問い合わせ | あり | 要見積もり | 要問合せ |
アーク引越センター | ※ | あり (※家電リサイクル 4品目のみ) | 要見積もり | 要問合せ |
トレファク引越 | あり | あり | 要見積もり | 家具家電、ブランド品、雑貨、アウトドア用品、楽器など |
1. カルガモ引越センター
カルガモ引越センターは、関東を中心とした地域密着型の引越し業者で、個人から法人まで幅広いニーズに対応しています。オプションサービスとして、不用品の引き取りを行っており、引越しと同時に不要品の処分が可能です。
立ち寄りサービス、福祉安心サービスや外国人対応などその他にもさまざまなサービスを提供しています。関東地方での引越しを考えている方は是非検討してみてください。
2. サカイ引越センター
サカイ引越センターは、全国にネットワークを持つ大手引越し業者で、他社よりも低価格で引越しができることに定評があります。不用品処分サービスとしては、エリアによって委任状を提出することで不用品回収に対応しています。
公式サイトでは、無料の見積もりシミュレーションを提供しており、利用者が安心して依頼できるよう配慮されています。
3. アップル引越センター
アップル引越センターは、全国展開する引越し業者で、特に東京都心での引越しに強い引越し業者です。不用品回収サービスとして、引越し時に不要となった家具や家電の買取・回収を行っています。
公式サイトでは、買取可能な品目や手続きの流れが詳しく説明されており、利用者がスムーズにサービスを利用できるよう工夫されています。これにより、引越しと同時に不要品の処分や現金化が可能となり、顧客の利便性を高めています。
4. ファミリー引越しセンター
ファミリー引越しセンターは、首都圏を中心にサービスを提供する引越し業者で、各支店の連携で業務の効率化を図っているのが特徴です。オプションサービスとして、見積もり時に不用品の回収・処分の確認も行っています。
マイカー輸送・電気工事一式・会社や事務所の引越しなども対応しています。
5. アリさんマークの引越社
アリさんマークの引越社は、全国展開する引越し業者で、顧客第一主義のサービス提供に努めています。不用品回収サービスとして、引越日当日に有料で処分品の取り次ぎを行っています。
公式サイトのFAQでは、キャンセル規定や引越し時に発生した破損の補償など、利用者が安心して引越しの手続きを踏めるよう案内されています。
6. アーク引越センター
アーク引越センターは、全国にサービス網を持つ引越し業者で、顧客の多様なニーズに応える柔軟な対応が特徴です。不用品回収サービスとして、引越し時に不要となった家電の処分を有料でサポートしています。(※FC店の場合は回収不可)
ペットの輸送も取り扱っているので、自家用車などがなく一緒に引越しすることが難しい場合に特におすすめです。
7. トレファク引越
トレファク引越は、リユース業界大手のトレジャーファクトリーが提供する引越しサービスで、引越しと同時に不要品の買取を行う独自のサービスが特徴です。
公式サイトでは、買取対象アイテムが写真とともに説明されており、利用者が事前に買取できる商品をイメージできるように工夫されています。買取する商品が多く、専門的に対応してもらいたい場合などにおすすめです。
引越しと不用品回収の流れを7つのステップで解説
1. 引越し日程と新居の契約日を確定する
引越しをスムーズに進めるには、まず引越し日程と新居の契約日を決めることが重要です。日程を確定すれば、引越し業者や不用品回収業者の手配、荷造りの計画がスムーズになります。
閑散期であれば引越し希望日の3週間前に引越し先を決めておくと安心です。春の引越しシーズンは不動産会社の予約が集中して気になる物件もすぐに満室になってしまうので、2カ月前から物件を探し、少なくとも1カ月前までには契約を完全に済ませておきましょう。
また、新居の契約日が引越し当日より早い場合は、住んでいない間の家賃である空家賃が発生してしまう可能性があります。その場合は、契約時に大家さんにフリーレントをお願いしたり引越し日を変更したりするなど、日程の調整を行うようにしましょう。
事前に計画を立て、柔軟に対応できるよう準備することで、当日のトラブルを避けることができます。
2. 必要なものと不用品を分類する
引越しが始まったら早速荷物の整理に取り掛かりましょう。引越し準備では、必要なものと不用品を早めに分けることが大切です。新居に持ち込む必要があるかどうかを考えながら仕分けると、荷物量が減り、引越し全体が楽になります。以下のような方法がおすすめです。
- 間取りや収納スペースにあわせて持っていく荷物量をあらかじめ決める
- 必要がない大型家具や買い換える家電を選ぶ
- 使う頻度やジャンルによってグループ分けする
- 頻繁に使うものは箱詰めする
- 思い出が詰まっている場合は写真に収めて処分する
不用品にはリサイクル可能なもの、捨てるしかないもの、寄付や売却できるものなどがあります。家具や家電は、サイズが新居に合うか確認することも重要です。この作業を丁寧に行うことで後の荷造りや不用品処分が効率的に進み、不要な費用を抑えることも可能です。
3. 不用品回収をしてくれる引越し業者に見積もりを依頼する
分類が終わったら、不用品回収も対応可能な引越し業者に見積もりを依頼します。複数の業者に連絡し、費用やサービス内容を比較するとよいでしょう。
見積もり時には不用品の詳細を伝えることで、当日の追加費用を防ぐことができます。繁忙期の場合は予約の競争率が高いので、早めに問い合わせを行い、予約を確保しましょう。以下のポイントを確認して信頼できる業者かどうか見極めましょう。
- メールのレスポンスの早さと文面の丁寧さ
- 金額だけでなく、オプションを含めたサービス面の説明の有無
- WEBサイトやSNSでの口コミ
- 回収してくれる不用品の種類
4. 荷造り
見積もりが完了したら、契約した引越し業者から梱包材ももらって荷造りを開始します。日常的に使うアイテムや引越し直前までに使う重要な書類は、最後まで使えるように別にまとめておきましょう。
ジャンル分けして段ボールに詰め込み、荷物の内容をラベルに書き込むことで、引越し後の荷解きをスムーズに行えます。また、割れ物や精密機器などの壊れやすい品物にはプチプチなどの緩衝材を使用して壊れないようにしてください。
荷造りの後に不用品回収を依頼する場合は、業者が回収しやすいように一カ所にまとめておくと便利です。荷造りを計画的に進めることで、引越し当日の作業を円滑に行えます。
5. 不用品回収
不用品回収は、引越しの荷物を減らす重要なステップです。まずは、見積もり時に事前に確認した回収してくれる不用品をまとめておきましょう。見積もりの時よりも多く回収を依頼したい場合は追加料金が必要になることもあるので、ある程度現金を持っておくと当日の急な支払いが安心です。
業者が到着したら、不用品リストをもとに最終確認を行います。この際、取り違えがないようにスタッフと一緒に「回収する品」と「引越しで運ぶ品」を念入りに確認することがポイントです。
6. 引越し当日
引越し当日は運び忘れがないか確認をするなど、業者のサポートを行うとスムーズに当日の作業を終わらせることができます。新居に到着後は、家具や家電の配置や向きをあらかじめ分かるように印を貼ったり指示を出したりするとスムーズに引越しを進められます。
特に壊れやすいものや貴重品については、段ボールに注意事項を書くなどして事前に指示を伝えると良いでしょう。当日を無事に終えられるよう、時間に余裕を持ち、落ち着いて行動することが大切です。
7. 引越し完了後の手続き
引越しが完了したら、まずライフラインの使用開始手続きを行います。電気、水道、ガスなどは引越し前に契約を済ませ、当日作業のみにしておきましょう。
また、住所変更手続きも早めに行う必要があります。郵便物の転送手続きや、市役所での住民票の移動も忘れずに行いましょう。
新居での荷解きも焦らず計画的に進め、処分しきれなかった不用品は自治体や業者に再度依頼するなどして部屋にスペースを確保していきます。全て完了すると、安心して新生活を迎えることができるでしょう。
不用品回収で引き取ってくれるものを9つご紹介
こちらでは不用品回収でよく回収されているものを9つご紹介します。
不用品回収の業者によって具体的な取り扱いが変わってくるため、詳細は依頼した不用品回収業者にご確認ください。
1. 家具類
家具類は、テーブルや椅子、棚、ソファーなど、引越しや模様替えで不要になりがちな大型品が該当します。再利用して新しい家具として売り出すこともできるため、不用品として回収されています。
引き取ってもらうためには、事前に業者に大きさや材質を伝え、分解や移動の手配が必要か確認しましょう。布張りソファーやベッドは汚れや破損がひどいと引き取りを断られることもあるため、状態をチェックしてから不用品回収を依頼してください。
2. 家電製品
家電製品は冷蔵庫、洗濯機、エアコン、電子レンジなどが対象です。その中でも家電リサイクル法対象品(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)は政府が指定した方法で処分する必要があります。
家電リサイクル法対象品の料金は、家電やブランドによって異なります。例えば、パナソニックの冷凍庫(大) の場合、4,730円です。その他のブランドや家電に関しては一般財団法人の「家電製品協会」から検索して確認することができます。
最終的に支払う金額は、それぞれの収集・運搬業者が設定した収集・運搬料金+ リサイクル料金です。その他にも手数料や人員配置によって価格が前後する場合があるので、細かい金額の詳細は見積もりの時に確認するようにしてください。
引き取り依頼時は、購入年数や動作状況を不用品回収業者に伝えるとスムーズです。調整用のネジなど、細かい部品も忘れずに不用品回収に出すようにしましょう。
3. 生活雑貨
生活雑貨には、食器、調理器具、カーテン、衣類、雑貨類などが含まれます。不用品回収業者は、これらを資源ごとに分別して処理したり、状態がいいものはリユース品として再販したりします。
依頼前に使用可能な状態かを確認し、欠けていたり壊れたりしているものは事前に処分しておきましょう。食品や洗剤などの液体類は回収対象外の場合があるため、事前に業者に確認してください。
4. 粗大ごみ
粗大ゴミは、一般家庭から排出される家具・家電・自転車やキャリーバッグなどの一定の大きさのゴミのことを指します。大きさの基準は自治体によって異なり、「30cmを超えるもの」や「指定の袋に入らないもの」などが該当する場合があります。
アウトドア用品や布団など、サイズが大きいものの処分の方法が分からないものは粗大ごみである場合が多いです。「粗大ごみ」という分類で処分してもらえるかどうかわからない場合は、不用品回収の見積もりの時点で該当の不用品を見せて、担当者の人に直接聞くようにしましょう。
5. 書籍・漫画類
不要になった書籍や古い漫画は資源ごみとしてリサイクルすることもできますが、人気タイトルの場合は高額で回収してもらえる可能性があります。
引き取ってもらう際は、種類やジャンルごとに分け、束ねておくとスムーズです。個人情報が記載されている場合は、シュレッダーなどで事前処理しておくと安全です。
買取の場合は買取金額を上げるためにも、本の帯やカバーなどはなるべく購入時のきれいな状態を保てるようにしておきましょう。
6. 電子機器類
スマートフォン、タブレット、古いパソコンなどの電子機器類は、貴金属や資源が多く含まれており、リサイクルに適しています。
初期化するだけでは完全にデータを処分することができないので、必要な場合は不用品回収を依頼する前にデータを削除し、個人情報漏洩を防ぎましょう。
一部の業者では古い電子機器にリユース価値がある場合、回収費用が安くなる場合もあります。バッテリーや液漏れがあるかどうか事前に状態を確認することが重要です。
7. おもちゃ
子どもが成長して使わなくなったおもちゃも回収可能です。プラスチック製品や木製品は分別してリサイクルされます。使用可能な状態であれば公共機関などへの寄付先に送る方法もありますが、劣化や汚れが激しいものはそのまま業者へ不用品回収を依頼しましょう。
電池や小型電子部品が付属している場合は事前に取り外すように指示される場合があります。
8. 自転車やバイクなどの二輪車
古い自転車やバイクも、不用品回収業者が対応します。ただし、自転車の場合は防犯登録の変更や、バイクの場合は廃車手続きを済ませる必要があります。自転車やバイクの鍵のスペアや購入したときの書類を揃えておくと引き取りがスムーズです。
9. 楽器やピアノなどの特殊ゴミ
楽器やピアノは専門性が高い不用品ですが、専用業者を手配することで対応してくれる業者や、専門知識を持つ人を採用することで対応している場合があります。
依頼時はメーカー、型番、状態を伝え、分解や運搬の手間を事前に相談しましょう。特にピアノは運搬費用が高額になる場合もあるので、費用や手続きについて見積もりの時点で不明な点を確認するようにしてください。
引越し業者以外の不用品を処分する方法を7つ解説
1. 自治体の粗大ゴミ回収を利用する
自治体の粗大ゴミ回収は、コストを抑えて不用品を処分できます。粗大ゴミシールを購入し、不用品に貼付した上で、指定された日時・場所に出します。持ち込みの場合は、個数制限までは無料や半額で引き取ってくれることが多いです。
手続きが簡単で利用しやすいのが魅力ですが、回収可能な品目が自治体ごとに異なるため事前に確認することが必要です。
また、収集日が限られている場合もあるので、引越しスケジュールに余裕を持って手続きを進めましょう。
2. リサイクルショップや買取業者に依頼
再利用可能な不用品はリサイクルショップや買取業者を活用するとお得です。家具、家電、書籍、衣類などが主な買取対象で、状態が良かったりや知名度の高いブランドだと高値がつくこともあります。
品目に応じて店舗買取や出張買取を選択できるため便利です。ただし、使用感や破損があると買取価格が落ちてしまうので、事前に品物をきれいにしてから見積もりを取るようにしましょう。
3. フリマアプリやネットオークションを活用
個人間で売買できるフリマアプリやネットオークションは、業者を呼ばずに自分で全て済ませられるので、比較的諸費用を下げて処分することができます。
売れる可能性が高いのは、状態の良い家具や家電、希少価値のある雑貨などです。配送の手配や梱包が必要なので準備には時間がかかりますが、不用品回収より高値で売れる可能性が高いというメリットがあります。
4. 友人や知人への譲渡
友人や知人に譲る方法は、煩わしいやりとりをせず、信頼関係の中で不要品を受け渡しできる点が魅力です。使わなくなった家具や子ども用品などを写真付きで提案するだけで簡単に話が進みます。
ただし、相手の意見を尊重し、無理な押し付けは避けましょう。傷や汚れ、不具合などを事前に伝えておくことで関係性を維持して受け渡しすることができるでしょう。
5. ボランティア団体や寄付団体に寄付
まだ使える不用品はボランティア団体や寄付団体に寄付する方法もあります。衣類、家具、家電や絵本などさまざまなものが対象で、多くの団体が困窮者支援や災害支援活動で活用しています。
団体の条件に合った不用品を寄付するため、事前に公式サイトや問い合わせで受け取ってもらえるものを確認することが重要です。破損がある品物や混入が疑われる食品などは受け取れない場合があるため注意しましょう。
6. 不用品回収専門業者を利用
多くの不用品を短時間で処分したい場合、不用品回収専門業者の利用が便利です。大型家具や家電、小型ゴミまで一括で回収してくれるため、引越しの時や忙しい時期に最適です。
ただし、違法な処分や高額請求を求めてくる業者もいるため、口コミなどから慎重に不用品回収業者を選ぶ必要があります。
7. 店舗での引き取りサービスを利用
購入店舗や家電量販店では、対象商品を新たに購入することで古い品を引き取ってくれる場合があります。冷蔵庫や洗濯機などの家電や大型家具が主な対象で、簡単な手続きで処分が可能です。
ただし、新規購入が条件となる場合は不要な出費にならないよう事前に価格を確認する必要があります。また、新規購入した商品の配送日に合わせた準備が必要なので、スケジュール管理も重要です。
不用品回収に関するよくあるQ&A
まとめ
不用品を失敗せずに処分するには、事前に相場を把握し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。不用品回収に出す場合は、可能な品目や追加費用の有無についても確認を怠らないようにしましょう。
本記事で紹介した不用品回収業者や選び方のポイントを活用すれば、安心して処分を進められるはずです。不用品を効率よく処理し、新生活への第一歩を気持ちよく踏み出しましょう。手間もコストも最小限にして、理想的な引越しを実現してください!